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アキバ在住アナリストのブログvol.15          秋葉原先端技術実証フィールド推進協議会〜設立総会を開催(3/15更新)

アキバ在住アナリスト、CICOM(サイコム)取締役の石原昇です。

保有する技術が製品・サービスに至らない「死の谷」、新製品がメジャーな事業に至らない「キャズム」。今日のマーケティング理論の中核となる概念です。これらを如何に克服してイノベーションを起こすかは、MOT(Management of Technology)の要諦といえるでしょう。

昨日3月14日、お茶の水のホテル聚楽に50名以上が集まり、秋葉原先端技術実証フィールド推進協議会の設立総会が開催されました。サイコムも法人情報会員として入会しています。

仕掛け人の妹尾理事長が協議会設立の趣旨を熱弁
仕掛け人の妹尾理事長が協議会設立の趣旨を熱弁

「死の谷」の克服には技術を試してみるテストベッド、「キャズム」の克服には顧客の反応を見るテストマーケティングが有効です。これらを実証するリアルな場を秋葉原に展開するため、発起人代表であるNPO法人産学連携推進機構の妹尾堅一郎理事長(東京大学先端科学技術研究センター特任教授)が中心となり準備を進めてきました。秋葉原の特徴として、「500m×700mのエリアに、住民が3,000人、従業者が10,000人、観光客や買い物客などの来訪者が休日には15〜20万人あり、街のサイズ、利便性、産学連携、先端技術への親和性などテストベッド、テストマーケティングを推進するには最適な街」です。

設立総会で会長に選任されたのは、サイバーインターフェイス研究の権威で東京大学大学院情報理工学系研究科の廣瀬通孝教授。前々日に東大で開催されたIRT(Information Robot Technology)の国際シンポジウムでも、本郷キャンパスから秋葉原へロボットを移動させる目標が話題となっていました。就任の挨拶は「マイコンが世に出てきて秋葉原のビットインに通いました。秋葉原がなければ論文が書けなかった。このような魅力的なプロジェクトに関われて光栄。神輿に乗るのではなく担ぐ気持ちです。」

会長に選任された廣瀬東大教授がご挨拶
会長に選任された廣瀬東大教授がご挨拶


副会長は柘植綾夫三菱重工特別顧問(前総合科学技術会議議員)が選出されました。「第3期科学技術基本計画は人づくりとイノベーションが特に大事。機会を与え、場を提供するという2つの意味で秋葉原は最適です。私は小学生の頃から自転車で秋葉原に通い、その後、このことが理工系に進学するきっかけになりました」。

また監事には武田健二理化学研究所理事が就任しました。「前職の日立製作所では産学官連携を担当し、秋葉原ダイビルに拠点を構えることに尽力しました。現職の理研は大河内正敏が創業し64社のベンチャーを輩出したコンツェルン。シーズオリエンテッドの先駆者といえます。そして私も小中高大と秋葉原の近くで学びました。」

3人に共通しているのは、技術への造詣であり、秋葉原が理工系のふるさとという事実です。

続いて評議員も豪華メンバーが勢揃いしました。その1人、NECの佐々木元会長は、「(1976年に発売された)トレーニングキットのTK-80はマイコンブームの火付け役となりました。秋葉原にあったNECのビットインは日本のパソコンの普及にお役に立ったと思う」と前節の話題に応えました。半導体業界のドンであり、私も半導体アナリストとして20年近くもお世話になっています。

さらにオブザーバーには、秋葉原電気街振興会、千代田区、警視庁、警察庁、消防庁、経済産業省、総務省、文部科学省のキーパーソンが挨拶しました。こうした地域や行政の支援なしでは成り立たないことを改めて感じました。まさに妹尾先生の地道な努力の賜物です。今後、秋葉原先端技術実証フィールド推進協議会は4月から正式にスタートし、秋には実証フィールドが始まる予定です。

現時点で検討されている例としては、鹿島建設(秋葉原ダイビル6階、CICOMラーニングセンターのお隣り)が開発した揺れセンサーによる地震モニタリング技術、東京大学森川研究室(同13階)のセンサーネットワーク技術、日立製作所(同18階以上の上層階に入居)の電子ペーパーを組み合わせた地震防災システム。秋葉原の各所にセンサーを設置し、地震の揺れを精緻に感知して、店舗に据え付けた電子ペーパーに多国籍言語で最適非難ルートを瞬時に表示させることなどを想定しています。こうした最新の取り組みをこのブログでも逐次レポートして参ります。ご注目ください。

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