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アキバ在住アナリストのブログvol.21             アニメ文化の発信拠点 〜 COOL JAPAN は AKIHABARA から(8/28更新)

アキバ在住アナリスト、CICOM(サイコム)取締役の石原昇です。

夏休みも残りわずか。今年も秋葉原では、たくさんの子供達や親子連れが目立ちました。人気スポットは、UDX4階の東京アニメセンターとアキバ3Dシアター。連日、話題のアニメ作品の上映やこどもCGアニメ制作教室などのイベントが開催されました。

東京アニメセンターは4ヶ国語で情報発信
東京アニメセンターは4ヶ国語で情報発信

先週末の3日間は、東京国際アニメフェアの受賞作品が一挙無料公開されました。アニメーション オブ ザ イヤーを受賞した「時をかける少女」、劇場映画部門優秀作品賞の「あらしのよるに」、オリジナルビデオ部門優秀作品賞の「FREEDOM」など、その完成度の高さに改めて感心しました。

日本のアニメ(ANIME)やマンガ(MANGA)は、海外でも日本語由来の外来語として定着し、COOL JAPAN のシンボルとして注目を集めています。今年2月28日から3月3日まで、ボストン近郊で、CICOM が提携する MIT とハーバード大学が「COOL JAPAN 2007」を共催し、「時をかける少女」の細田守監督のスピーチが話題を呼びました。米国のビジネススクールでもアニメ産業のビジネスモデルの研究が進められています。

世界のアニメ市場は、2〜10兆円とも推定され、日本製が過半を占めています。日本の商業アニメの始まりは、1963年元旦から放映された連続テレビアニメ番組の「鉄腕アトム」であり、その8ヵ月後には早くも米国に輸出されてNBC系列局で人気を得ました。「ポケットモンスター」は10年前に誕生し関連グッズまで含めると今日まで累計2兆円を稼ぎ出したと言われています。

アトム誕生シーンの貴重なセル原画
アトム誕生シーンの貴重なセル原画


その一方で、日本のアニメ制作会社は中小企業が多く財務基盤が脆弱であり、また興行的にも3Dを駆使した米国製の長編アニメの後塵を拝しています。アジアを中心に著作権の侵害も大きな問題であり、クリエーターの育成や振興策の一層の充実が叫ばれています。

今年1月に、来日した韓国文化コンテンツ振興院 (KOCCA)の徐炳文院長に面会する機会がありました。サムスン電子の副社長から2001年8月に韓国政府がコンテンツ産業育成の目的で設立した振興院の初代からトップを務めています。

韓国は2003年に10大次世代成長産業に文化コンテンツ産業を選定しました。韓流ブームに乗って映画産業が拡大し、韓国の文化コンテンツ産業は2005年に50兆ウォンの売上高となっています。2010年には倍増の100兆ウォン市場に育て、マーケットシェアを2.2%から4.0%に引き上げ、世界トップ5入りを目指しています。政府の振興策に呼応し、通信、食品、家電メーカーなどの異業種からもコンテンツ産業に乗り出しています。

日本も韓国とはコンテンツ産業やディスプレイ産業の双方で様々な連携をスタートしています。昨年11月には秋葉原で「アキバ3D宣言」が発表されました。今年も秋に向けて、「Japan 国際コンテンツフェスティバル(CoFesta) 2007」が開催されます。9月19日から10月28日まで、アニメのほか、ゲーム、音楽、映画、放送などの日本のコンテンツを世界に紹介する世界最大規模の統合コンテンツフェスティバルであり、東京ゲームショウ、東京国際映画祭などの日本・アジアのコンテンツが結集し、秋葉原では、アジアグラフ、秋葉原エンタまつり(MANGAフェスタ)が華々しく開催される予定です。

昨年11月に日韓で「アキバ3D宣言!」を発表
昨年11月に日韓で「アキバ3D宣言!」を発表


また11月23日(祝)には、全国総合アニメ文化知識検定試験(アニメ検定)の第1回試験が実施されます。1級から5級まであり(初年度は3〜5級を実施)、無料のモバイル級は既に4月から腕試しとして提供されています。アニメファンの底辺拡大、アニメクリエイターの育成までを視野に入れて、アニメの歴史や有名作品についてのレベルに応じた問題を用意しているそうです。6月には、アニメ評論家やメイドさんが秋葉原に集まり、公式問題集出版記念公開トークライブも開催されました。AKIHABARAはアニメ文化の発信拠点として進化しています。

テーマは「アニメ愛は国境を越えるか?」
テーマは「アニメ愛は国境を越えるか?」

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