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アキバ在住アナリストのブログvol.41             手塚治虫のメッセージ〜生命・人間・平和・科学・未来(09年 4/28更新)  

アキバ在住アナリストの石原昇です。

鉄腕アトム、ジャングル大帝、リボンの騎士、ブラック・ジャック、火の鳥・・・。数々の名作を生んだ、漫画の神様・手塚治虫が今再び脚光を浴びています。昨年は生誕80年、今年は没後20年の節目にあたり、NHKでも特集番組が放映されています。この夏にはテレビ版の「ジャングル大帝」や実写映画の「MW」、年内にはハリウッド制作のCGアニメ「Astro Boy」が公開される予定です。また「ブッダ」や「リボンの騎士」も近々リメイクされるようです。先週から江戸東京博物館で手塚治虫展も始まりました。

「未来へのメッセージ」が映像や遺品に残る
「未来へのメッセージ」が映像や遺品に残る

手塚治虫が60年の生涯に生み出した漫画作品は700(アニメ作品は70)、キャラクターは数千に及び、1日に10枚ペースで原稿を仕上げ、累計15万枚を世に送り出しました。国産初のテレビアニメの「鉄腕アトム」は昭和38年の元旦から放映され、視聴率は最高40.3%、平均30%を記録しました。漫画家、クリエーターのみならず、シナリオライター、プロデューサー、監督までこなし、ある意味で、未来科学者や文化人類学者の顔も持っていたと言えるでしょう。その未来へのメッセージには、生命の尊厳、人間とは何か、平和への願い、科学への夢と憧れといったものが込められています。

早大大隈講堂で開催された昨年のファン大会
早大大隈講堂で開催された昨年のファン大会


今回の手塚治虫展は、メインの「人間・手塚治虫ゾーン」で、その生涯を「黎明」「革命」「開拓」「円熟」「再生」に分けて時代を追い、そのなかで「鉄腕アトム」「ブラック・ジャック」「火の鳥」という代表3作品の「テーマゾーン」を絡ませる構成となっています。

幼少期は両親の影響が大きく、当時珍しかった8ミリで父親が撮った映像が残っており、母親が自ら書いたパラパラ漫画も心を打ちます。少年期は昆虫のイラストを書き込んだ手帳、自画像などに天才の片鱗がうかがえます。宝塚に住んでいたことも歌劇への情操を育んだといわれています。数々の漫画の生原稿からは、筆タッチやコマ割りの変化が一目瞭然です。医学生時代の几帳面なノートや昭和28年9月交付の医師免許証、今回初展示のトキワ荘のサイン入り天井板や東久留米の自宅2階の仕事机、トレードマークのベレー帽や黒ぶちめがねなど逸品が陳列されています。

かつてない規模で手塚治虫の人間像と作品を紹介
かつてない規模で手塚治虫の人間像と作品を紹介


立体展示品は、アトムの等身大模型やマグマ大使のぬいぐるみなどがあり、なかでも3体のロボットが目を引きました。1970年の大阪万博のフジパン・ロボット館にあった「おしゃべりロボット」「ジャンケンロボット」「カメラロボット」です。手塚治虫がプロデュースしたもので、子供の頃、現地で見た私としては感激の再会でした。

愛知万博より35年前の大阪万博のロボット
愛知万博より35年前の大阪万博のロボット


4月18日の開幕初日には、日本のマンガやアニメ文化を考える連続シンポジウム「手塚治虫アカデミー2009」が開催されました。「日本アニメの未来」と「アートへの道」をテーマに、リリー・フランキー氏、日比野克彦氏など斯界の精鋭によるディスカッションは盛り上がりました。今のハリウッドには原作となるネタが少なく、日本のマンガは宝庫だそうです。

初日開催のアカデミーは事前予約で満席
初日開催のアカデミーは事前予約で満席


ここアキバでは、秋葉原UDX4階にある東京アニメセンターで、メインステージに鉄腕アトムを始めとした手塚キャラクターが飾られ、関連グッズも人気を集めています。かつて展示されていた天馬博士がアトムを生み出したシーンのセル原画はマニア垂涎ものでした。今は等身大のアトムのフィギュアが35万円で販売されています。

東京アニメセンターには人気キャラクターが並ぶ
東京アニメセンターには人気キャラクターが並ぶ


アニメセンターの隣にはアニメの総本山である日本動画協会があり、手塚治虫の番記者からマネージャー、その後に手塚プロダクションの社長を務めた松谷孝征氏が理事長を勤めています。毎年3月に開催されている東京国際アニメフェアはこちらが運営母体です。

秋葉原UDX4階にあるアニメの総本山
秋葉原UDX4階にあるアニメの総本山


いよいよゴールデンウィーク。手塚作品を読み返して心身をリフレッシュする絶好の機会です。

いつも締め切りに追われ、自身の結婚式にも遅刻したという手塚治虫は、病床にあっても3本の連載を抱えていました。その最期の言葉は、「頼むから仕事をさせてくれ!」。・・・・・・・とても真似できないと思いつつ、羨ましくも思います。

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