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アキバ在住アナリストのブログvol.46             2010年代への飛躍〜アキバの勇気ある企業に学ぶ(10年 1/8更新)  

アキバ在住アナリストの石原昇です。

2010年が明けました。仕事始めの今週、神田明神には、景気回復や商売繁盛の祈願に、およそ5,000社、10万人の企業関係者が参拝に訪れました。足元の景況感は依然厳しく、財政負担が重く高齢化が加速する日本にあって、次の10年へ向けた経営の舵取りは益々難しくなっています。秋葉原周辺には60社ほどの上場企業が本社を構えています(vol.24 秋葉原の上場企業〜渋沢栄一の創業精神に学ぶ)。こうした大企業に限らず、未上場でも勇気ある経営を実践している企業には学ぶべき点が多々あります。年頭にあたり注目の3社をご紹介しましょう。

アキバ上空に現れた21世紀の虹の架け橋<br />
アキバ上空に現れた21世紀の虹の架け橋

まずは坂口電熱株式会社です。大正12年の創業で87年の社歴をもつアキバでも有数の老舗電機メーカーです。工業用電気アイロンの開発から始まって、一貫して熱エネルギー変換技術に特化した製品を作り続けています。現在では、電気コンロや暖房用ヒーターといった身近なものから、世界最小で最大のパワーを発揮するマイクロセラミックヒーターやH-IIAロケットにも搭載されたサミコンヒーターなどの最先端製品まで、あらゆる産業で使用されています。

メーカーながら中央通りに面して店舗をもつ
メーカーながら中央通りに面して店舗をもつ


電熱分野で不動の地位にあるなか、4年前、従来技術の枠を超えて開発に挑戦したのが新製品ExLASER(エックス・レーザー)でした。レーザーは全くの未知の分野でしたが、試行錯誤の結果、ピンポイントでの加熱に適したレーザー光線を、逆転の発想により、集光ではなく、拡大して広範囲に照射し均一に加熱できるようにしました。この革新的製品により、昨年、234社の中から東京商工会議所の「勇気ある経営大賞」に輝きました。

年初に東商の岡村正会頭にお会いする機会があり、この勇気ある経営大賞について伺ってみました。「革新的な技術や優れた経営手法によって、独自の商品を生み出している中小企業は少なからずあります。こうした企業を表彰することで、後に続く企業に、目標と勇気を与えることが重要なんです」。3代目の蜂谷真弓社長はMBAホルダーであり、学んできた理論を実践化し、不況にあえぐ電機業界に勇気を与えてくれています。

「SEMICON JAPAN」ブースでは秋葉原の企業をPR
「SEMICON JAPAN」ブースでは秋葉原の企業をPR


続いては株式会社リーテムです。創業はなんと明治42年で、今年2世紀目に突入した資源再生事業のパイオニアです。情報機器の廃棄物を主に、リサイクル企業として「埋めない」「捨てない」「燃やさない」というゼロ・エミッションを追求しています。東京都が進めるスーパーエコタウン事業に参画し、2005年には城南島に最新鋭の工場を建設しました。一昨年の夏には天皇陛下の視察の栄誉に浴しています。その直後、会長と社長にお会いした際に、環境先進企業としての誇りを感じました。

末広町交差点近くのパーツ通りに立地
末広町交差点近くのパーツ通りに立地


事業の先進性と並び、範とすべきはコンプライアンスです。産廃業者の不法投棄の不祥事が散見されるなかで、透明性確保と情報開示が重要と考えて中小企業には稀有な法務部を設置しています。またリスクに万全の対策をとる独自の「RISM(リーテム統合マネジメントシステム)」を構築、さらに業界初のCSR 報告書を毎年発行しています。その功績から、2004年に「日本環境経営大賞」環境経営優秀賞、2007年には経済産業省産業技術環境局長賞、一昨年には勇気ある経営大賞の優秀賞、昨年は第1回千代田ビジネス大賞の優秀賞を受賞しました。経営理念は「ビジネスを以て環境に貢献する」「 世界中をエコシティにする」。まさに時代が求める勇気ある企業です。

そして最後にご紹介するのが株式会社高齢社です。日経新聞の元旦のトップ記事にも取り上げられたシルバー人材の派遣会社です。登録360人の全員が60歳以上の高齢者(平均68歳)であり、ガス関連業務を中心に、年金併用型の給与で月8〜10万円を稼げるようになっています。就労率は70%と高く、定年までに得た経験と知識を武器に割安なサービスを提供して高い顧客満足度を得ています。2000年の設立以来、順調に業績を伸ばし、昨年、同じく第1回千代田ビジネス大賞優秀賞を受賞しました。

ハナマサの脇にある雑居ビルに本拠を構える
ハナマサの脇にある雑居ビルに本拠を構える


経営に対する社長の哲学は「好循環経営」です。「高質労働→高販売・高サービス→高収益→高処遇→高質労働」という循環であり、高質労働のもとになるのは、社員の皆が考えることと説いています。定年退職した人材に、「働く場」と「生きがい」を提供し、行き過ぎた資本主義の企業とは異なる「社員・協力企業≧顧客≧株主」という人本主義の経営が貫かれています。「人は財産、人は宝」とする理念は不動です。

2010年代、これらの勇気ある企業に学び、サイコム・ブレインズもさらに飛躍したいと祈念しています。今年も「アキバ在住アナリストのブログ」、ご高覧よろしくお願いします。

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