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アキバ在住アナリストのブログvol.49            秋葉原再開発のフィナーレ〜多彩なイベントも目白押し(10年12/10更新)

アキバ在住アナリストの石原昇です。

長らく工事が続いていたJR秋葉原駅。2006年の大晦日まで55年間続いた旧アキハバラデパートが閉店してから3年10ヶ月余り。この11月19日に待ちに待った駅ビルが完成しました。(vol.28「JR秋葉原駅ビルの再開発が始動〜伝説のアキハバラデパート」)。これにより「東京構想2000」から始まった秋葉原クロスフィールドの建設以来、10年をかけた駅周辺の再開発が堂々のフィナーレを迎えました。


オープン当日のテープカットには秋葉原駅長も参加<br />
オープン当日のテープカットには秋葉原駅長も参加

一日平均乗降客数45万人を誇るJR 秋葉原駅は、つくばエクスプレスや地下鉄日比谷線も接続し、平日は通勤・通学客、休日には買い物やイベントに参加する利用客が多い一大ターミナル駅となっています。新装なったアトレ秋葉原には46のショップが入店し、こうした幅広い層を取り込んで連日賑わいをみせています。同じ駅前の高架下には、今年4月にガンダムカフェがオープンし、行列が絶えない人気をみせています。

経営母体のバンダイは決算説明会をダイビルで開催<br />
経営母体のバンダイは決算説明会をダイビルで開催


高架下つながりで御徒町駅寄りにも、12月10日に新しいショッピングゾーンがお目見えしました。ものづくりをテーマとした「2k540 AKI-OKA ARTISAN(ニーケーゴーヨンマル アキ-オカ アルチザン)」です。御徒町は江戸の文化を伝える伝統工芸職人の街であり、現在もジュエリーや皮製品を扱うお店が数多く、ここでしか買えない商品、ものづくり体験ができるワークショップなど、個性ある32店舗が集まりました。ネーミングの「2k540」とは鉄道用語で東京駅を起点とした距離を示し、「AKI-OKA」は秋葉原駅と御徒町駅の中間に位置していることに由来し、「ARTISAN」はフランス語で職人を意味しているそうです。このエリアは秋葉原からアメ横に至る導線としても期待されます。」

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暗い資材置き場が明るいお洒落なショップに一新


進化する街として多くの人々が集うアキバには、コミックから先端科学まで、アキバならではのイベントが毎週開催されています。この秋は世界最大規模の統合的コンテンツフェスティバルであるJAPAN国際コンテンツフェスティバル (略称コ・フェスタ)の一環として、「東京国際アニメ祭2010秋」が10月に開催されました。キャラクター開発や3Dアニメなどの業界の先端事情や、韓国、フランスなどの海外動向がシンポジウムで紹介されました。

キャラクター開発 「くまのがっこうができるまで」を講演<br />
キャラクター開発 「くまのがっこうができるまで」を講演


11月には、「電子書籍・コミックサミットin秋葉原」が話題を呼びました。2010年は電子書籍元年であり、展示会場のUDXギャラリーでは、最新の世界の電子書籍端末の実機が目を引きました。アップルのiPad、アマゾンのKindle、ソニーのReaderはもちろん、台湾や中国の端末も並べられ、手にとって自由に操作を楽しめました。

アマゾンのKindleの日本発売が待ち遠しいとの声も…<br />
アマゾンのKindleの日本発売が待ち遠しいとの声も…


基調講演では「iPadへの挑戦―編集者の力」と題し、角川グループホールディングス社長が登場。編集者などが保有すべき著作者隣接権の獲得を訴え、電子書籍を提供するための直営のプラットフォーム計画を発表しました。またシンポジウムは、日本が世界に誇るコミックの魅力とその未来について、第一人者が集う頂上会議となりました。6人の識者が出版産業における新たな展開やビジネスモデルなどについて、活発に討論した後で、「電子書籍の本質は、紙から電子媒体になるのではなく、出版社の収益性を改善し、読者の利便性を高めることにある」との意見に一同賛同していたのが印象的でした。懇親会ではコミック出版大手の社長が大挙出席し、出版業界の危機感と電子書籍への期待が伺えました。

電子書籍元年にふさわしい業界識者の頂上会議
電子書籍元年にふさわしい業界識者の頂上会議


11月20〜21日にはベルサール秋葉原に、「NHK@秋葉原」と称し、NHKが毎年開催している2つのイベントが揃ってやってきました。1つはNHKの番組出演者による「NHK WONDERLAND 2010」、もう1つはNHK歳末・海外たすけあいへの協力を呼びかけるPRイベント「あなたのやさしさを2010」です。人気の声優やWコロン、石田衣良、May J.の出演により、会場から人が溢れる大盛況でした。

ベルサール秋葉原1階の超満員の中継を地下展示場で放映<br />
ベルサール秋葉原1階の超満員の中継を地下展示場で放映


同日、同じビルの2階では、これとは別に「大学共同利用機関シンポジウム2010」も開催されていました。硬軟同居するところがアキバの魅力です。大学共同利用機関は,全大学の共同利用の研究所として、個々の大学の枠を越えた共同研究を推進する日本独自の研究機関で、高エネルギー加速器研究機構や自然科学研究機構などがあります。世界に誇る研究機関をわかりやすく紹介するため、「万物は流転する−宇宙・生命・情報・文化の過去・現在・未来−」をテーマに、展示とシンポジウムに工夫が凝らされていました。

数万年前の空気が閉じ込められた本物の南極の氷<br />
数万年前の空気が閉じ込められた本物の南極の氷

ノーベル物理学賞受賞の小林誠先生も登壇<br />
ノーベル物理学賞受賞の小林誠先生も登壇


宇宙に関連しては、12月1日に秋葉原ダイビルで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、「宇宙航空品質保証シンポジウム」を開催しました。宇宙航空開発におけるミッション成功に向けた活動を紹介し、品質に係る取組みや技術成果の情報交換を行うもので、「プロジェクトの特徴にあわせた品質プロセスを求めて」をメインテーマに、半導体やリチウムイオン電池の信頼性や品質確保などについて講演がありました。

今年、日本の科学技術力を世界に示し、国民に最も感動を呼んだのは、なんと言っても小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトでしょう。当日は「惑星探査機のミッションサクセス」と題し、一連のトラブルの克服や金星探査機「あかつき」に活かす教訓を開発者から伺えました。Lessons Learnedとして、「どんな事態でも諦めなければ道はある」という言葉には重みがありました。

7年間で60億Kmの長旅に対し、僅か540mのITOKAWA<br />
7年間で60億Kmの長旅に対し、僅か540mのITOKAWA


秋葉原はクールジャパンの拠点であり、先端科学技術を啓蒙する理系の聖地です。再開発の完了によりインフラが整備され、ますますこうしたコンテンツを世界に向けて発信することでしょう。「アキバ在住アナリストのブログ」も最新事情をウォッチして参ります。本年も、ご愛読ありがとうございました。


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