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アキバ在住アナリストのブログvol.59               アキバの歳時記2015年〜「爆買い」に沸く新旧文化のクロスゾーン (15年12/28 更新)

アキバ在住アナリストの石原昇です。

2015年の新語流行語大賞になった「爆買い」を実感する秋葉原。先端技術に溢れ、江戸文化とポップカルチャーの聖地としての発信力にも磨きがかかっています。そんなアキバの1年を振り返ってみましょう。



【1月】 初詣で賑わう江戸総鎮守の神田明神。アキバがお膝元であり、コンピュータウィルスや個人情報漏えいを防護するIT守りで有名ですが、今年は神田明神縁起物のフィギュアのガチャポンが登場しました。海洋堂が手掛ける精巧なフィギュアは、御祭神のだいこく様や巫女さんなど全7種類あり、復活した人生指針神話くじがカプセルに内包されています。その隣では、神田明神が舞台となるアニメ「ラブライブ!」のグッズを求める長い行列が目を惹きました。

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【2月】 節分の日、神田明神では豆まき、秋葉原ダイビルでは「第8回つくば産産学連携促進市 in アキバ」で技術の種まきが催行されました。先端技術をつくるツクバ、あきなうアキバを結び、今回は「ライフサイエンス:健康を科学する」をテーマに、創薬研究成果や病院建築の将来像の講演が行われ、つくば市関連機関の展示に多くの人が集まりました。その後の懇親会では、市長の乾杯を合図に技術やビジネスの交流に花が咲きました。

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【3月】 26日にアーツ千代田3331で開催された「日本のアートとマーケットの現在・未来」シンポジウム。秋葉原の文化資源を改めて見直す良い機会になりました。芸大教授で当館統括ディレクターの中村政人さんや世界的ギャラリストの小山登美夫さん、著名アートコレクターの宮津大輔さんが登壇し、神田〜神保町〜秋葉原〜本郷〜谷根千〜上野は東京文化資源区であり、2017年始動のオリンピック文化プログラムの中心エリアとして位置付けられるとコメント。東京ビエンナーレ構想も視野に、各スポットを結ぶLRT(次世代型路面電車システム)の提案も披露されました。

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【4月】 桜の季節。上野や墨堤の桜も見事ですが、神田明神から宮本公園にかけても地元民には人気があります。表の随神門や境内のみならず、裏参道、屋上庭園からの景色も見応えがあります。散り際には、聖橋から秋葉原に向かって神田川を埋め尽くす水面の花びらを愛でるのも一興です。

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【5月】 待ちに待った2年ぶりの神田祭。今年は神田明神が大手町の将門塚附近から現在の地へ遷座して400年の記念の祭りです。9日の神幸祭は荘厳な行列に沿道の参拝者がいつもより多く詰めかけ、今回復活した浦島太郎の曳き物と仮装行列の附け祭を堪能しました。メインの10日の神輿宮入は、粋でいなせな江戸っ子の掛け声が響き、大小200を超える神輿が、秋葉原を中心に神田〜大手町〜日本橋に及ぶ一帯を練り歩きました。

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【6月】 「MOTTAINAI」を世界の合言葉に、地球環境に負担をかけないライフスタイルを広め、持続可能な循環型社会の構築を目指す都心型エコイベントの「MOTTAINAIフェスタ」が27〜28日にUDX広場で行われました。夕刻にキャンドルが灯され、北インド古典音楽の演奏やサンドアートの実演が披露されました。

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【7月】 10日、JR高架下に常設のB−1グランプリ食堂がオープン。トレーラーやキッチンカーが10台も並び、今治焼豚玉子飯、勝浦タンタンメン、甲府とりもつ煮、津ぎょうざなど、人気のご当地グルメ14種が提供されました(今後およそ70の地域を対象に定期的にメニューを入れ替える予定で、10月23日には8種を入れ替えて第2章がスタートしました)。また7月は、月末にWindows10の発売イベントの前夜祭が秋葉原のあちこちのパソコンショップで開催され、深夜のキャンペーンセールで熱い夏となりました。

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【8月】 毎年恒例のUDX夏祭りに、今年も人気芸人が登場。神無月、嘉門達夫、平成ノブシコブシ、流れ星、ミラクルひかる・・・・・。アキバ初登場で、鉄オタや鉄ちゃんと呼ばれる鉄道ファン絶賛の立川真司とスギテツのプロ芸は圧巻でした。

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【9月】 夏の終わりから9月中旬にかけて、駿河台の明治大学博物館で、「リトルウィッチアカデミアの世界〜アニメ発メディアミックスの新潮流〜」が開催されました。「リトルウィッチアカデミア」は、2013年に文化庁の若手アニメーター育成プロジェクトの1作品として公開されたアニメ映画。英語字幕付きでYouTubeで無料公開したところ、海外でも大反響となりました。続編の制作が切望され、その制作費を集める為に行われたクラウドファンディングは初日で目標額を達成、最終的に4倍の資金が集まりました。こうした新しい制作手法やメディアミックスの歴史が解説され、とても興味深い展示でした。

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【10月】 2014年10月1日に免税対象品目が全品目に拡大し、免税手続が簡素化されてから丸1年。2015年の訪日外国人は2000万人に迫る勢いで、消費額は7〜9月の3か月で遂に1兆円を超えました。1人当たりの消費額は18.3%増の18.7万円、訪日客の4分の1を占める中国人は28万円と爆買いの原動力になっています。こうしたことを受けて、「ソフマップ 秋葉原アミューズメント館」や「ラオックス 秋葉原アソビットシティ」が1階を免税商品フロアに改装、ヤマダ電機の2階フロアも衣替えしました。

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【11月】 毎年、ヒット予測を行ってきた日経トレンディが、「生活(消費)が変わるトレンド&イノベーション」をテーマに、20〜21日にベルサール秋葉原で「TRENDY EXPO TOKYO 2015」を開催しました。次世代家電やウエアラブル製品、話題のロボットPepperを分解した部品の展示のほか、地方創生大会議、カリスマバイヤー座談会、ヒット商品分析やヒット予測などの講演会で賑わいました。

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【12月】 大晦日のNHK紅白歌合戦で欠かせない存在となったAKB48。披露する10周年メドレーから、アキバ発国民的アイドルへの進化を感じます。10年前の2005年12月8日、AKB48劇場の初演の一般観客数は、僅か7人だったそうですが、大ヒット曲を連発し、握手会や選抜総選挙、じゃんけん大会などの仕掛けも成功し、今やクールジャパンを担うポップカルチャーの象徴になりました。紅白では、グループのNMB48も常連となり、公認ライバルとされる乃木坂46も初出場を果たしました。さらに今回、「ラブライブ!」の女性声優9人組の μ’s(ミューズ)が出演し、大いに盛り上がりました。

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2016年もこの流れは続くでしょう。10年前、秋葉原駅周辺は大きく変貌しました。2005年の3月に秋葉原ダイビルが竣工、8月につくばエキスプレスが開通、9月にヨドバシAkibaが開業しました。今年はかつての石丸電気本店やヤマギワビルが解体され、ヨドバシAkiba近くの神田練塀町地区でも大規模な再開発が進められています。今から5年後の東京オリンピック、そして団塊の世代が後期高齢者になる10年後の2025年。秋葉原は先端テクノロジーと新旧文化の聖地として、さらに世界中から人々を集め、高齢者にも優しいスマートタウンに発展していることを願ってやみません。

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