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文化と経営ベルギー人とドイツ人の商談が決裂した理由と「交渉ツール」としての文化
―The Culture Factor 2018 Conference レポート②

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レポート

2018.11.12

地紙 厚 Atsushi Jigami
地紙 厚サイコム・ブレインズ株式会社 執行役員
CICOM BRAINS UBCL CO., LTD. 代表取締役社長

日本企業において海外赴任者や外国籍社員が増え、海外の取引先や顧客と接する中で、日本とは異なる文化を強く意識する機会が増えている方も多いのではないでしょうか。近年の組織・人材開発の領域においても、「企業文化」「文化的多様性」「異文化理解」といったように、「文化」という言葉が多用されています。

文化を経営における重要な要素、活用すべきツールとして研究・コンサルティングを行う専門家集団「Hofstede Insights」が毎年開催する国際会議、「The Culture Factor」。今年は10月3日から3日間、イタリアのミラノで開催されました。サイコム・ブレインズから参加した3名が、セッションの内容や所感をレポートします。

▶ 『The Culture Factor 2018 Conference』 ウェブサイト

文化を通してグローバルなビジネスを支援する、専門家たちの研鑽の場

私はサイコム・ブレインズグループの様々な人材育成ソリューションのなかで、「異文化理解と適応」の領域を推進する役割を担っています。その中でも、特にオランダの社会人類学者で異文化/組織文化研究の世界的な権威であるヘールト・ホフステード博士の長年の研究と理論をベースにしたプログラムを研修に取り入れ、日系企業の海外での事業展開やグローバル化を支援しています。

一方で、そうした研修を提供する私たち自身も、日々研鑽を積み、基本に忠実でありつつも最新の研究成果を研修に取り入れることで、より実用性の高いトレーニングを提供しなければと考えています。そのためサイコム・ブレインズでは、毎年Hofstede Insightsが開催するカンファレンスに参加して、様々なセッションから最新の研究成果を学び取るようにしています。また、カンファレンスに世界各国から参加する異文化/組織文化の専門家たちとの交流を図ることで、セッションだけでは分からないトレーニングの現場の生の情報を共有することにも努めています。イタリアのミラノで3日間開催された今回のカンファレンスでは、初日と2日目はHofstede Insightsの関係者のみが集まって最新の情報を交換し研鑽を積む場になっており、私もいくつかのBreakout Session(分科会)に参加しました。

初日および2日目の会場となった、ミラノにある文化と経営に関するコンサルティング会社「MIDA」。Porta Romanaという歴史を感じさせる落ち着いたエリアの近くにあります。
ランチタイムや午前・午後のセッションのコーヒーブレイクは、会場の中庭で行われます。世界各国から集ったコンサルタントや企業人、異文化を専門として研究している大学院生など、様々なバックグラウンドの人々と交流します。