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対談

2018.02.20

女性活躍のその先を読む。自社にとって真のダイバーシティとは? ― Diversity & Inclusion Evangelist 蓮見勇太氏

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太田 由紀 Yuki Ota
太田 由紀 サイコム・ブレインズ株式会社
取締役専務執行役員

Beyond Gender Diversity …女性活躍以外の活動で生まれる相乗効果

蓮⾒ 勇太 ⽒
  • 太田 由紀
    LGBTへの取り組みの有無やその内容は企業によって様々ですが、「既に社内で入門編的な研修はしたけれども、そこから先は何をすればよいかわからない」といった方も多いのではないかと思います。
  • 蓮⾒ 勇太
    たとえばAIGでは、管理職研修の中に「イクボスセミナー」があって、そこでは「いろんな家族の形があります。その中にはLGBTもいます。一見独身に見えるけど、結婚に近しい同性のパートナーを持つ人もいます」といった感じで講師の方に伝えていただいてました。新入社員が受講するダイバーシティ研修の中にも、LGBTに関するケーススタディを入れたり。会社の人権・倫理規定と同じように、言葉として見える化させていくというのが、やはり大切ではないでしょうか。
  • 太田 由紀
    なるほど。LGBTに特化した形にこだわる必要はなくて、身近に存在していることを前提に、あらゆるところに入っている、含まれているというのが自然な形かもしれませんね。
  • 蓮⾒ 勇太
    AIGとしてLGBTに取り組んで一番よかったことは、女性活躍やその他のダイバーシティへの相乗効果がすごくあった、ということです。

    たとえば、新卒採用の企業説明会でLGBTへの取り組みを学生の方に紹介すると、当事者ではない女性の学生の方からポジティブなフィードバックをいただくことが多かったですね。女性の学生の方は、女性が働きやすいか、ライフイベントを迎えたときに働き続けられるか、女性の管理職が何%いるか…といったことを気にされています。「LGBTに取り組んでいる企業は、当然女性活躍も進んでいるのではないか」と思ってくださるようです。

    「もっと女性社員に活躍して欲しい」という課題がある内は、どうしても「ダイバーシティイ=女性活躍」になってしまいます。そこにBeyond Gender Diversity、つまり女性活躍以外に目に見える活動があると、「女性活躍だけじゃないよね」というモデルができる。私としても、LGBTに取り組む前は「女性活躍も働き方改革もまだまだ。まずはそこから」という意識が強かったのですが、同時に進めていくことの意義はすごく大きいと感じました。
蓮⾒ 勇太 ⽒

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