コンサルタントの眼講師とコンサルタントの役割分担

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コラム

2014.12.22

小西 功二 Koji Konishi
小西 功二サイコム・ブレインズ株式会社 ディレクター / シニアコンサルタント

皆さまこんにちは。前回コラムでは、コンサルタントの役割・業務をご紹介しましたが、今回はその第2弾として、講師との役割分担についてお話しいたします。

お客様との商談時に、「小西さんは講師として当社の研修に登壇してくれないのですか?」と尋ねられることが、しばしばあります。しかしながら、私のお客様先の企業内研修で私自身が講師として登壇することは、原則控えるようにしています。その理由は、講師とコンサルタントの役割は明確に分かれており、同一の研修内において兼任させない方が研修効果を高められると考えているからです。

前回コラムで述べた通り、コンサルタントの研修事業における主な役割・業務は、プロデューサーであり、ディレクターです。ここで講師を兼ねてしまうと、講師としての自らの力量を鑑み、無難な範囲でプログラムをまとめる可能性があります。つまり、コンサルタントとして最適な研修プログラムの提案ができなくなるリスクです。

他方、講師視点で考えますと、コンサルタントの役割や業務(前回コラムご参照)である、研修プログラム企画や教材作成に時間が取られ、研修を分かり易く受講者にお届けする「デリバリースキル」を磨けない可能性もあります。その結果、受講者へのフィードバックやクラスのファシリテーションが鈍れば、講師の真骨頂たる「受講者の気づきを引き出す」ことはかないません。

上記デメリットの裏返しにはなりますが、講師とコンサルタントが別人格であるメリットを三つに分けて整理します。一つ目は、特定の講師の力量に縛られることなく、お客様のニーズだけに向き合って自由な発想で研修企画が立てられることです。そのうえで、出来上がった研修企画を効果的にデリバリーできる講師を、当社が認定する営業研修講師陣の中から選定するのです。

ちなみに当社認定の営業研修講師陣は、それぞれに得意分野やキャリア、持ち味がバラエティに富んでいます。コンサルタントは、お客様企業の業種や営業スタイル、その時々の研修テーマなどに合わせて、ベストな講師を選定することができます。これがメリットの二つ目、研修プログラムありきで講師後付けによる研修企画全体のバリューアップです。

最後三つ目のメリットは、講師とコンサルタントを分けることが、講師力向上につながっている点です。先に述べたように当社は講師認定制度を取っていますので、お客様からの評判が芳しくない講師は自然淘汰されていきます。必然的に講師は、自らのデリバリースキル向上に専念することになります。

以上が、私のお客様先の企業内研修で、私自身が講師として登壇しない理由になります。背景には、講師とコンサルタントの役割分担があり、常にお客様にベストな研修を提供したいという想いがあるのです。

次回は、研修アテンドから見える「組織の課題」についてお話しいたします。

  • 小西 功二 Koji Konishi

    小西 功二サイコム・ブレインズ株式会社 ディレクター / シニアコンサルタント

    神戸大学文学部卒業、名古屋商科大学大学院MBA。中小企業診断士。
    前職では自動車メーカーのコンサルティングファームにて、系列ディーラーの経営改⾰を⽀援。販売台数の増加、利益拡大、赤字経営からの脱却、後継者育成など幅広い支援業務に携わる。2013年、サイコム・ブレイ ンズ入社。顧客企業のパフォーマンスが向上し、「社員が元気になる」様な研修プログラムの開発・提供に力を注いでおり、人や組織がよりよく変化していく事を体感できることが最大のモチベーション。大阪府堺市出身、趣味は映画鑑賞と車の運転。年に一度は10日間の一人旅に出ている。

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