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サイコム・ブレインズ(アジア)
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代表者 小林 敬明サイコム・ブレインズ(アジア)小林 敬明

サイコム・ブレインズがアジアに進出してから、すでに9年になります。もともと英語でのMBAコンテンツの研修をスタートにした弊社は、特にグローバルな研修のプロとして、クライアントのニーズを徹底的に聞くとともに、あるべき研修を指南するということを実践してきたと自負しています。しかし、近年、それが容易ではなくなってきたとも感じています。

一つは、グローバル化はもう死んだという人もいるくらい、グローバル化が変質しつつあるということです。これまでは、モノ、カネ、情報の流通インフラの進展と並行して、経済成長のドライバーとなる国や地域が交互に登場し、グローバル化は経済を中心とした「統合」、つまりグローバルの言葉どおり包括的な世界というべきものへ向かうものと考えられてきました。しかし、ここへきて、英のEU離脱、TPPの停滞、ISなどのテロ、トランプ現象など、政治、文化或いは宗教のグローバル化への反抗ともいうべき動きが顕著になっています。活動そのものは既にグローバルでありながら、組織自体は多様な人々により構成される企業という存在が、止まらないグローバリズムと台頭するローカリズムの狭間で、どこで、どのような人材を必要とするのかを見通すのは容易ではありません。

もう一つは、ITやAI、ロボティクスの発展とともに経済活動における人間の付加価値とは何かが問い直されるだろうということです。ロボットが人間の機能を代替するものである以上、AIとビッグデータやIOTが結びついていくにつれ、人間と変わらない「性能」を持つようになるでしょう。普通の仕事はすべてロボットができるようになるのはコストの問題、つまり時間の問題かもしれません。どのような仕事が人間に残されるのか、、、おそらく、経営者や起業家の仕事のように、先見性、不確実性、複雑性を伴ったアルゴリズムで処理しにくい環境下での、イノベーティブな活動には人間ならではの付加価値が発揮されるかもしれませんが、そうした人材だけが必要なのか、他にどのような人材をどう育成すればよいのか、少なくともこれまでの考え方でよいとは思えません。

このように将来の人材要件を明確にしにくい状況では、我々研修会社も今までのように、これまでの知見から研修内容を指南するスタイルは取れなくなるでしょう。それでも、相談相手としてクライアントに信頼されるためには、我々自身が、ビジネスに限らず世界の動きに対する高いアンテナを持つ一方、クライアントと共に悩み、寄り添うコミットメントが重要であると痛感しています。個人的に長年にわたりイノベーションやアントレプレナーシップに関わってきた経験を活かし、アジアでの良き伴走者としてクライアントの事業成長に貢献してまいりたいと思います。

プロフィール

小林 敬明Kobayashi Hiroaki

サイコム・ブレインズ株式会社 取締役
サイコム・ブレインズ(アジア)代表

東京大学法学部卒業、シカゴ大学経営学修士。日本電信電話株式会社(NTT)に在籍、主にネットワークサービスのマーケティングを担当。その後ボストン・コンサルティング・グループを経て、日本BT戦略企画本部長としてM&A、提携等の戦略を担当。さらにHSBC証券会社シニアアナリスト(通信、放送、広告)を経て、2003年にサイコムに参画。同社COOを経て、2008年10月のサイコム・ブレインズ株式会社設立とともに取締役就任。さらに、NTTインベストメントパートナーズ,シンガポールのDMP(Digital Media Partners)のアドバイザーなどベンチャーキャピタルの支援や、シカゴ大学ビジネススクールのニューベンチャーチャレンジの審査員を務めるなど、ベンチャー育成を通じたイノベーションの実践にも携わっている。共著に「標準MOTガイド」(日経BP社)など。

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