ゲームで「多様性を活かすマインド」を育む ダイバーシティ体感プログラム Project based English learning

当社が企業のダイバーシティ推進を支援する中で、「女性、LGBTQ、外国籍といった属性をもつ社員への対応法を知りたい」「バイアスを持たないためのチェックリストを作成したい」といったご要望をよく頂きます。もちろん、こういったアプローチは意識づけをおこなう上で有効ですが、注意が必要なのは、実際のビジネスの現場においては「こうすれば正解」というパターン化された回答は存在しない点です。
メンバーの多様化が進む組織で働く上で本質的に重要なのは、価値観・個性・意見などが、ひとり一人異なることを認識し、ビジネスのポテンシャルとして受けとめるマインドです。この前提に立ちながら、ひとり一人が個別の状況や相手と向き合い協働することができれば、組織はさらに成長できることでしょう。
本プログラムでは、このマインドの獲得を目的として、異なる価値観を持つ人々とのビジネスにおける討議、意思決定をゲームで疑似的に体験します。ゲームを通して、「視点や考え方の多様性」「自分自身の主観や先入観」「差異がもたらすポジティブな影響」などに気づき、多様なメンバーと成果創出に向けた柔軟なアプローチを検討できるようになることを目指します。
ダイバーシティ体感ゲーム「アリス社への派遣」の概要:
受講者は、経営層チーム(1グループ)と一般職チーム(複数グループ)にわかれ、選考員の立場として、架空の企業「アリス社」に派遣するメンバーを候補者12名の中から6名選出する。ゲーム中、それぞれの候補者の性別、経歴、志望理由などの情報を入手することができ、派遣の目的等と照らし合わせて、議論や判断の材料とすることができる。
ゲームのミッションは、様々な背景・属性・個性などをもつ候補者の中から、アリス社に派遣する最良のメンバーを選ぶこと。選定の過程で、各自が自身の先入観に気づいたり、他メンバーとの討議で視野が広がる経験を得ることが研修の狙いとなっている。
ゲーム終了後は、講師が各チームの討議・意思決定の内容にフィードバックをおこない受講者の気づきを深める他、アンコンシャス・バイアスの外し方や、多様性理解のフレームワークの解説をおこない、多様なメンバーと協働するためのスキルをインプットする。
受講者間の活発な議論を通して、物事を検討する際のアプローチや目の付け所は人それぞれ異なることを認識します。また、意見が多様だからこそ生みだせる結論やイノベーションがあることを理解します。
メンバー選定のワークや解説を通し、自身の物事の捉え方やその背後にある価値観を客観的に認識する力を養います。自己を客観的に認知できるようになることで対策を講じやすくなります。
リフレーミングのワークを通して、多数派層から見て異質な個性、意見を短所ではなくポテンシャルと捉え、ビジネスに活かす力を養います。
異なる文化や価値観を多面的に捉え、ビジネスで活用するためのフレームワークやリフレーミングスキルを学びます。自身の職場で多様なメンバーの言動を予測し、柔軟に対応する力を高めます。
Day 1 ダイバーシティ体感ワークショップ
(3時間)
自分が異文化と感じる社内の現象や体験についてグループディスカッションをおこない、多様な環境で働く人々に必要なマインドについて考える
多様なバックグラウンドを持つ候補者のうち、アリス社に派遣するメンバーを選抜するゲーム
Day 2 異文化分析の理論・フレームワーク理解
(3時間)
ホフステードの4つの文化的次元(権力格差、不確実性の回避、個人主義 対 集団主義、男性性 対 女性性)について学び、データから各文化圏における人々の行動を予測する
特に日本人と外国人の文化の違いが際立つシーンにおいて、知っておくべきフレームワークを学ぶ
研修中で学んだ理論やフレームワークを活用しながら、文化的背景の違う相手に自身の要望や意図を伝える演習をおこなう
※Day2の実施ならびにテーマは任意(Day1でダイバーシティに対する意識、理解を深めた後に、Day2で各社の課題感に応じて「異文化マネジメント」「ジェンダー」「世代間ギャップ」といった個別のテーマにフォーカスした講義、演習を実施することが可能です)