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コラム

2021.08.26

会社に来なくても仕事はできるけど、上司ならメンバーとの接点と活躍の場を考えてあげたい ―リーダーが意図を持って設計したいチームのコミュニケーション(前編)

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山﨑 俊樹 Toshiki Yamazaki
山﨑 俊樹 サイコム・ブレインズ株式会社
ディレクター / シニアコンサルタント

仕事でも、仕事以外でも。「弱連結」な人間関係での経験が、チームのコミュニケーションに還元されていく。

最後に、ネットワーキングに関連して、「弱連結」という概念をご存じでしょうか。社会学者のマーク・グラノヴェッタ―は「社会的つながりが密な人よりも実は弱い社会的つながりを持つ人の方が、有益で新規性の高い情報をもたらしてくれる可能性が高い」と提唱しています。弱連結の場や関係性には「互いのやり方を束縛することなく、自由で刺激的なやり取りを楽しむことができる」「無責任になんでも話せると、新しいアイデアを相手からもらったり自身で発想したりすることがある」といったメリットがあります。そうした会話の中から業務の改善や、ビジネスを変革するためのヒントを得ることもあります。こうした弱連結の場や関係性をメンバーが持つためにリーダーができる支援としては、社内の横の部門同士でイベントを企画・開催する、異業種交流会への参加を後押しするといったことがあるでしょう。また、メンバーが弱連結の場や関係性の中で得たことを、強連結の場・関係性であるチーム内で共有し合うことが、チームのコミュニケーションの活性化や生産性の向上につながります。リーダー自身の経験談を通じて、こうした社内外に弱連結の関係を持つことのメリットをしっかりと伝えられると良いでしょう。

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