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コラム

2021.01.05

2021年、セルフマネジメントを強化できる組織が一歩抜きんでる ~リモートワーク環境下のマネジャーに必要なこと(後編)~

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小西 功二 Koji Konishi
小西 功二 サイコム・ブレインズ株式会社
ディレクター / シニアコンサルタント

ひとり一人が不安を乗り越え活躍する。そのサポート役を引き受ける

さて、これまで、リモート環境下で、マネジャーがメンバーのセルフマネジメントを支援するために実施すべき5つのアクションについて述べてきました。リモートシフト前と比較して、マネジメントの内容や求められるスキルが、がらりと変わるものではありませんが、5つのアクションすべてに共通することとして、リモート環境で不足する情報やコミュニケーションなどを補う役割をマネジャーが「引き受け」ながら、それぞれのメンバーが活躍するための環境づくりを行う、という点があります。

メンバーのサポートのためにこうした役割を「引き受ける」リーダーシップのことを、「サーバントリーダーシップ」と言います。サーバントとは「召使い」の意味で、「統率型リーダーシップ」とは対照的に、メンバーに奉仕し、信頼を獲得したのちに、導いていきます。支援的、献身的なリーダーのサポートのもと、メンバーは、細かな指示を受けることなく、自主的に動くようになります。サーバントリーダーシップは、まさに、リモートワーク下のセルフマネジメントのサポートにおいて最も効果を発揮するリーダーシップスタイルと言えます。

さて、前編では、入社早々のリモートワークに戸惑う新入社員A君のストーリーを紹介しました。今回ご紹介した5つのアクションをふまえてふりかえってみると、彼の不安を払拭する方法が見えてくるのではないでしょうか。まずは、A君のような社員があなたの部下やチームメンバーにいないかチームの状態を把握し、「自分がサーバントリーダーならば、どのようなアクションをとるべきか?」考えてみることからはじめてみてはいかがでしょうか。いつ終わるかもわからない、ウィズコロナの環境で、ひとり一人が自身の業務に邁進し、いきいきと力を発揮できるよう、是非支援をしてあげてださい。

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