• HOME
  • オピニオンズ
  • 議論に白黒つけるのでも、グレーにするのでもない、「新しい色」を生み出すような場にしよう

コラム

2022.07.14

議論に白黒つけるのでも、グレーにするのでもない、「新しい色」を生み出すような場にしよう ~今、マネジャーに期待されるファシリテーターとしての役割(後編)

  • b! はてぶ
小西 功二 Koji Konishi
小西 功二 サイコム・ブレインズ株式会社
ディレクター / シニアコンサルタント

手厚いOJTが難しい今だから、会議=人材開発の場と捉えて、有効活用したい

以上、今日的なビジネスの諸課題を解決するためにマネジャーが行うべき効果的なファシリテーションについて解説して参りました。最後に、ファシリテーションの「人材開発の手段」としての可能性についても言及しておきます。リモート環境が定着する前から、組織のフラット化、マネジャーのプレイング化が進んでおり、上司が部下を手厚く指導・支援することは既に過去のものになった感があります。また、仕事の進め方としてもプロジェクト型、すなわち案件毎にエキスパートがチームに編成されることが多くなり、固定的な関係の中でじっくりと人材育成する機会や余裕が失われているようにも感じています。

そうした中、会議の場であえて、「未だ議論への貢献度は必ずしも高くないが、育成目的で新人や若手を参加させ、発言させる」という判断はあり得ます。自身の考えを大勢の参加者の前でプレゼンテーションさせたり、発言の機会を与え、場の取り回しをさせることは、失われつつある育成機会を補うことになるのではないでしょうか。是非、ファシリテーションの場を有効活用してください。

RELATED ARTICLES