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コラム

2021.07.30

ナショナルスタッフ研修、復活の兆し。来日も集合もナシで、自社へのロイヤリティを高めることは可能なのか?

  • b! はてぶ
勝 幹子 Mikiko Katsu
勝 幹子サイコム・ブレインズ株式会社
ディレクター / シニアコンサルタント

スマホで研修は無理?コロナの状況やデバイスの選択について、まずは各国の意見を聞いてみる。

さて、目的が定義できたら、次に実施形態を考えてみます。現在、ワクチン接種が進んでいる国、まだロックダウンで行動制限が実施されている国、日本のように緩い行動制限がなされている国というように、国ごとの政策の状況についても考慮が必要です。その他、社員の自宅ではネットワーク接続状況が思わしくない、あるいは社員にはデスクトップパソコンしか与えていないので、オンライン研修を受講するには出社してもらう必要がある等、会社ごとの事情も汲み取っていくことが必要です。

当社が手掛けた例では、通常であれば一人1台のPCを使う形式で運営するところを、「小人数ごとに、もしくは拠点ごとに会議室に集まり、一人の講師が全拠点のクラスを同時にファシリテートする」というやり方によって「自宅のインターネットが脆弱」という制約と「大人数は集まれないが少人数では顔を突き合せた議論をしたい」というご要望を両立させたこともあります。

講師も、1名だけではなく、メインで全員に発信する講師と、拠点ごとに集まっている受講生をサポートするサブ講師の両方を配置する、といった対応をすることもあります。クラス内の交流や意見交換の場をどのように作るかという点では、講師と受講者全員がログインして一同に会して実施する部分と、2-5人の少人数に分かれてディスカッションやロールプレイを実施する部分を、別の日に実施したこともあります。パソコンもない状況であれば、携帯電話からのアクセスを許可することで、スムーズに研修に参加できたこともありました。日本人ならば、個人のスマートフォンで研修に参加することに対して非常に抵抗を感じるかもしれませんが、国によっては全く抵抗感ないこともあるのです。

このように、オンライン研修を実施するためには、「一人1台のパソコンやインターネット環境から整備する必要がある」といった枠組みから離れて考えてみましょう。こういう時こそ、現地の方のアイデアを否定せずに、まずは聞いてみることがとても重要になります。実は私自身も、現地スタッフから提案された時には「携帯を使うの?無理でしょう…」という思いがありましたが、実際には無理でもなんでもなく、スムーズに狙い通りの研修を実現することができたのです。

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