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上海コロナ禍が収束に向かう中国で、企業研修はどう変わっていくか?
~バーチャルによる管理職研修体験会レポート~

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レポート

2020.08.14

厳 麗 Gen Rei
厳 麗サイコム・ブレインズ株式会社
サイコム・ブレインズ
(上海)
総経理
バーチャルクラスルームを実践して分かった3つのこと

中国では、新型コロナの状況に対し、2月というかなり早い時期から学校教育・企業研修などのオンラインへの切り替えが始まりました。これは、中国政府の打ち出した「停課不停学(授業を止めても学びは止めない)」の方針を受けた動きです。

8月現在、中国では感染者数の抑え込みが順調であり、一部の感染警戒区域を除き、対面での研修を再開する現地企業が増えてきていますが、中国に拠点をもつ多くの日系企業は、いまだに研修の実施自体を様子見・延期している企業が多い状況です。日系企業が社員の安全性を確保しながら「学びを止めない」ための方法としては、オンラインでの研修実施が、現状もっとも現実的な選択肢と言えるでしょう。去る6月10日、サイコム・ブレインズは、中国に拠点をもつ日系企業の研修オンライン化支援を目的としたバーチャル研修体験会を実施しました。

本コラムでは、体験会当日の様子と、中国における企業のコロナ・研修実施状況をレポートし、また、それらを踏まえた、これからの企業研修の在り方について、サイコム・ブレインズ上海を統括する私厳の視点から考えを述べたいと思います。

映像教材とオンラインセッションを組み合わせたプログラムを体験

本体験会では「管理職としての役割認識」をテーマとした、バーチャル研修プログラムを体験いただきました。リアルな実施イメージをつかんで頂くため、実際のバーチャル研修同様、映像講座による事前学習と、オンラインセッションでの学習を組み合わせた内容を実施しました。事前の映像学習は、必要な知識を事前インプットし、オンラインセッション中の学びを最大化することが目的です。参加者の方には、映像講座の視聴を済ませた状態でオンラインセッションに臨んでいただき、セッション中はケーススタディなどのグループワークにじっくりと取り組んでいただきました。

まず、参加者の方からは、事前に自身のマネジメント上の課題を挙げていただき、「チームメンバーの育成やエンゲージメントの向上」「部門間協調」「社員のキャリア開発」「ベテラン社員のモチベーション向上」といった、自身の課題について、参加者同士ディスカッションをしていただきました。グループワークや、講師からの「部下の能力や個性に応じたマネジメントをすることが大事である」などの解説を通じ、参加者の多くに「管理職として状況に応じて役割を変えないといけない」といった、課題の掘り下げや気づきがありました。実際のワークショップでは、この気づきを得た状態で、再度映像講座を視聴することで、よい復習になり、反復学習による学びの強化・定着につながります。