「他流試合」で自己の課題を客観化することで、一歩踏み出す勇気が生まれる
この負のスパイラルを断ち切るのに非常に効果的なのは、「自己の課題を客観化する」ことと、私は考えます。しかも、環境は違えど同じ立場にある人たちとの切磋琢磨を通じて客観化することが、最も有効と考えます。
ここ数年、女性管理職を対象に4回シリーズの公開研修会を実施しています。ここに集う女性管理職の多くは、1回目の研修会では、自信が無く、あまり元気もなく、警戒心の塊のような表情を見せています。
ところが4回目の研修会が終わった時には、「自分の中に判断の軸が出来ました」「悩んだ時の対処法が分かったので、もう悩むことが怖くありません」「社外にたくさんの同志が出来たので、もう孤独ではありません」と、明るく自信を持ち、行動力溢れた状態になってそれぞれの職場に戻っていきます。
これが「他流試合」の効果ではないか、と私は考えています。4回の研修会では、私が講師として、受講者の課題解決に有効な思考法やフレーム・スキルを毎回レクチャー&トレーニングします。それに加え、受講者は、同じ立場の「同志」と本気で切磋琢磨し合い、時には厳しいフィードバックを出し合うことで、自己の課題を客観視し、非常に多くのものを得ることができるのです。
次回のこのコラムでは、この4回の公開研修会がどのように進み、そこで受講者にどのような変化が訪れるか、お伝えします。