• HOME
  • オピニオンズ
  • 女性管理職のリーダーシップ強化ポイント②:自身のリーダーシップスタイルをつくる

女性とキャリア女性管理職のリーダーシップ強化ポイント②:
自身のリーダーシップスタイルをつくる

  • google+ 共有
  • b! はてぶ

コラム

2016.03.02

太田 由紀 Yuki Ota
太田 由紀サイコム・ブレインズ株式会社 専務取締役

今回は、当社主催デモセッション『女性管理職育成プログラム(リーダーシップ構築編)』第2回『内省型リーダーシップ強化』の様子を、プレジデントウーマン編集長/今井道子氏のご講演の様子も交えながらお伝えします。

なぜ「内省型リーダーシップ」か

太田由紀

デモセッション第2回では、まず「内省型リーダーシップ」という概念を、以下のようにご説明しました。

多くの女性が、管理職となることをためらう理由に「リーダーシップを発揮して部下(往々にして男性が多い)を引っ張っていく自信が無い」を挙げます。女性管理職が少ない職場では、男性が比較的得意とする「即断即決」「自信を持って自分の決めた方向に皆をぐいぐい引っ張っていく」といういわゆる牽引型のリーダーシップを目にすることが多く、「自分には、あのようにはできない」と感じることも珍しくないでしょう。

確かに牽引型リーダーシップは力強く頼りがいがあり、フォロワーはリーダーについて行けば間違いがなさそうです。ただ一方で、このスタイルが万能かと言うと、そうとは限りません。このスタイルは、状況が比較的シンプルであり、リーダーが自身の豊富な経験を背景に常に正しい判断を行える場合に有効です。

しかし昨今は世の中の変化が激しく、状況も複雑化しているため、リーダーの経験値だけで正解を出すことが難しくなってきています。むしろ、時には多少時間がかかってもフォロワーの持つ情報や考えを引き出し、それらを統合して結論を導き出していくファシリテーターとなる、また時にはフォロワー個々に得意分野についての活動や意思決定を任せ、自分は後方からフォロワーを支える支援者となるなど、その時々の状況を判断しつつリーダーシップの発揮方法を変え、時には立ち止まって「この状況下、このまま進んで本当に良いのか?」と自問する「内省型リーダーシップ」が効果を発揮します。

女性の強みを発揮しやすい「内省型リーダーシップ」

内省型リーダーシップは、実は女性がその強みを発揮できるスタイルです。いずれも女性が得意な傾向にあると言われるコミュニケーション力や察する力(当コラム第3回ご参照)、信頼関係・利他性重視傾向・リスク回避傾向(同第7回ご参照)などを活用し、フォロワーやステークホルダーのニーズを理解しつつそれらの特徴を上手に使うことが求められるからです。またこれは私見ですが、女性は男性に比べ自信を持ちにくい傾向がある分、内省的になるように思えます。つまり内省が得意、或いは好きな女性が比較的多いようです。

「内省型リーダーシップ」の根幹となる、自分の価値観を認識する

デモセッションでは、上記「内省型リーダーシップ」の理解の後、その根幹となる自分の価値観を「River of Life」という内省手法によって見つめ直しました。人生を川にみたてて振り返るもので、自分にとってのキーイベントとそこから得た価値観が明らかになります。

個人ワークによる内省の後、グループ内で共有、及びメンバーから更なる内省を促すための「問いかけ」を行いました。デモセッションのためどうしても時間が限られ、ご参加者からは「一人当たりの時間をもう少し長く取りたい」との声を頂戴しました。来る5月の公開講座では、「問いかけ」の時間を充分設定します。

プレジデントウーマン編集長/今井道子氏のご講演より

今井道子氏

またこの日は後半に、女性向けビジネス誌「プレジデントウーマン」の創刊編集長である今井道子氏に、「プレジデントウーマン編集長としての私のリーダーシップ」と題しご講演を頂きました。

今井氏からは、ご自身の管理職としての信条やリーダーシップの発揮の仕方と共に、多くの女性管理職がぶつかる壁や、ご自身が出会った各界の女性マネジメントのリーダーシップスタイルについての分析など、たくさんの有益なお話を伺いました。

今井氏は物腰柔らかく穏やかにお話される方で、リーダーシップスタイルも牽引型ではなく内省型のようでした。しかし語り口はソフトでも、敢えて女性向けのビジネス誌を創刊した想い、つまり「女性のリーダーシップ発揮を支援することで、日本の社会を変える」という大義をしっかりお持ちでいることが明確であり、私自身も強く感銘を受けると同時に、同じビジネスパーソンとして襟を正す思いでした。

ご参加者の感想

今回のデモセッションについて、ご参加者から次のような感想を頂きました。

  • 管理職になりたての自分として悩んでいることが沢山あったので、自分自身が今後どうしていくべきかを考える良い機会になった。
  • (講師の)「男性のリーダーシップを真似る必要はない」という言葉で、自分なりのスタイルでも良いのだと思えた。
  • 今井氏のリーダーシップの発揮の仕方が、非常に参考になった。

最後に一つご紹介です。

当デモセッションでご参加者から頂いたご意見等も踏まえ、本年5月より公開講座『女性管理職育成プログラム リーダーシップ構築編』を開講致します。詳細は下記URLをご覧頂ければ幸いです。

<公開講座>
女性管理職 育成プログラム〜リーダシップ構築編(全3回)〜
http://www.cicombrains.com/open_class/japan/20160513.html

  • 太田 由紀 Yuki Ota

    太田 由紀サイコム・ブレインズ株式会社 専務取締役

    一橋大学社会学部卒業。株式会社リクルートにて中小企業の新規顧客開拓営業、および求人広告媒体の編集制作を担当。キャリアや人生を自ら切り開き構築する人々とともに歩み、支援したいという思いから1986年ブレインズ株式会社を設立。2008年にサイコム・インターナショナルとの合併を経て同年より現職。同社の人事を統括するとともに、研修プログラムの開発に力を入れる。また、講師としても約1万人への研修実績を誇る。担当研修はリーダーシップ強化研修、意思決定力強化研修、ビジョン立案強化研修、OJT強化研修、キャリア開発研修、UPAビジネスコミュニケーションスキル研修、UPAネゴシエーションスキル研修、UPAコーチングスキル研修など。近年では管理職になったばかりの女性とその候補に対する「女性管理職育成講座」や、女性管理職を育成する立場にある男性上司に対する意識改革の研修を立ち上げ講師を務める。

RELATED ARTICLES