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小西 功二
サイコム・ブレインズ株式会社
ディレクター / シニアコンサルタント
『まなラン』に期待された「学習のエコシステム」としての役割
ここで、今回の体験会に参加いただいたビジネスプラスサポート代表 藤井美保代氏に、『まなラン』のコンセプトや設計に関する率直な感想と、今後の進化に向けたフィードバックをいただきました。インタビューのコメントをご紹介します。

株式会社ビジネスプラスサポート 代表取締役 人財育成プロデューサー
「お互いの成長が促進される場づくり」をモットーに、参加者主体のファシリテーションを大事にしている。経営者・リーダーとしての経験と原理原則・理論を紐づけ、単なるスキルや知識、ノウハウを教えるだけではなく、それらを根付かせるために必要な姿勢までをしっかりと落とし込む。次世代の経営層・管理者育成と、女性のキャリア開発支援に力を注いでいる。2019年、株式会社ソフト99コーポレーションの社外取締役に就任。
『まなラン』は学習に必要なすべてのツールや要素が学習プラットフォーム上で一元化されていて、いわば「学習のエコシステム」が実現できていると思いました。このことは、学ぶ側だけでなく、学ばせる側にとっても効率的だと思います。
プラットフォーム画面は見やすく、操作も難しくなく、感覚的にできました。
また、従来型の研修ですとどうしても「詰め込み型」になりがちなところを、『まなラン』では自分のペースで少しずつ学べるのも良い点ですね。知識やスキルの定着にも効果的ではないでしょうか。
現代の忙しいビジネスパーソンが隙間時間を有効活用してマイペースで学べるのは、新しい学習スタイルになり得ると思います。
映像講座で独り黙々と学ぶだけではなく、ちょうどよいタイミングで実力テストやミニワークショップといったアウトプットの場があったので、学習内容をしっかりと消化することができました。
他の人の頑張りも「見える化」されるので孤独感はないし、「自分だけサボれないな」という良い意味でのプレッシャーにもなりました(笑) 。
今後の期待を込めてあえて改善点を挙げるとすると、テーマにもよりますが学習者の上司を巻き込めるといいですね。
『まなラン』は単なる「お勉強」ではなく「実務で成果を上げること」を目標としているので、上司を巻き込む必要があると思います。
上司も学習プラットフォームに参加して、フィードバックするとか。
『まなラン』がより良くなるように今後の改善を期待します。
最後に、『まなラン』の終了時にクライアントの事務局様宛てにご提出するレポートについてご紹介します。
レポートの内容は、個々の学習者について、
①ラーニングジャーニーの完走率
②映像講座の視聴状況
③実力テストの結果(合否)と点数
④チャット投稿の頻度
⑤ミニワークショップの出席率
が明らかになり、これらの組み合わせから個々の学習者に「修了認定」が付与されます。
加えて、全体の傾向もグラフで表示されます。すなわち、
①Stage1から10の各段階における学習イベントの完了率
②ジャーニー終了時の最終アンケート結果(受講者満足度)
です。また、これら定量評価の結果に加えて、各人の具体的なアウトプット(個人ワークやグループ討議の結果、他者へのコメント内容など)は事務局様に付与される管理画面を通じてリアルタイムでチェックすることができます。
これらの定量評価と定性評価を総合することによって『まなラン』の学習効果を判断いただけます。人的資本投資の開示データとしても活用いただけるかもしれません。
また、定量評価と定性評価を組み合わせて分析することで、自社の強みや課題の傾向、今後の育成施策のヒントなど、なにかしらのインサイトを発見することもできるかもしれません。私はこの新サービス『まなラン』の開発者の一人ですが、実際に自らサービスを体験して気づかされることが多かったです。ビジネスプラスサポート藤井氏からのフィードバックも大変に有用で、すぐに改良できる点については即、開発へフィードバックしていきたいと思っています。
『まなラン』はローンチしたばかりですが既に多くのお客様から問い合わせをいただき、順次ご提供しています。現在12個あるプログラムメニューは今年中に30個程度に拡大する予定です。『まなラン』を多くの企業様にご採用いただき、「卒業生」が増えてくることを願っています。
なお、実際の画面などご覧いただけるように、以下のオンデマンドセミナー(録画配信)でご紹介しています。ぜひ一度、ご視聴いただき、お気軽にお問合せ/ご相談いただければと思います。