2021年2月27日開催レポート

WASEDA NEOオンライン授業「世代間コミュニケーションの在り方とは」

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2021.4.13

去る2021年2月27日、早稲田大学が運営する社会人向け異業種交流型公開講座WASEDA NEOに、サイコム・ブレインズ専務取締役太田由紀が登壇しました。当日は5名が参加し、「ビジネスにおける世代間コミュニケーション」をテーマに、起こりがちな問題はなにか、どのような在り方が望ましいのかについて、ワークやディスカッションに取り組みながら皆で考えました。

経営者やマネジャーが感じている「世代間コミュニケーション」の理想と現実

授業の冒頭、ビジネスにおける世代間コミュニケーションについてどのような問題意識を持っているか、まずは皆さんにざっくばらんにディスカッションをしていただきました。その中で、「ベテランと若手の間で衝突が起こりがち。互いに自分の価値観が正しいと思っていて、解決のために話し合わない」「若手と意志疎通できているか不安になることがある」といった悩みや、「若手といっても価値観は多様で、一括りにして理解しようとしても難しい」といった意見があがりました。

今回の授業は「Reliable Senior Managers Program」の中の一つで、参加者はいずれも経営幹部やマネジャーとして社員をマネジメントする立場の方々でした。ご自身と社員とのコミュニケーションの難しさだけでなく、社員どうしのコミュニケーションの問題を日々感じているようです。一方、「望ましい世代間コミュニケーションの在り方」について聞くと、「ビジネスの目標達成のためにゴールを共有できること」といった意見が多く、現状との間にギャップがあることがわかりました。このギャップを埋めるためにはどのようにしたらよいでしょうか。このあと、授業はそのカギとなる「オピニオン・ダイバーシティ(意見の多様性)」についての話に移っていきました。

カードゲームで理解する、オピニオン・ダイバーシティ(意見の多様性)の重要性

授業では、オピニオン・ダイバーシティを体感するために、「クロスロード」というカードを用いたワークを実施しました。各カードには「あなたはこのような年齢、性別、役職の社員です」「ビジネスにおいて、このような状況が発生しました。どうしますか?」といった架空の設定と質問が書かれており、自分とは異なる立場・状況に置かれた人物になりきり「自分だったらどう考え、行動するか?」を考えます。

各質問ともに参加者の回答は大きく分かれ、「正解がないことにモヤモヤしてしまう」「多様な意見がでてくること自体はよいが、経営者として全員が納得する答えを決めるのが難しい」といった感想も出てきました。しかし、このワークに正解・不正解はありません。多様な意見の背景にある解釈や判断の基準は人それぞれ異なること。その違いを傾聴することで、相手の意見の面白さや価値を理解できること。だからこそオピニオン・ダイバーシティが世代間のコミュニケーションを考えるうえで重要であること。そういったことに気づくことがこのワークの目的です。

アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)の存在に気づく

今回はこうしたゲームを通して相手の意見を理解することの重要性を学びましたが、普段の仕事の中で、世代間の意見の多様性やその背景に気づくことが難しいのはなぜでしょうか。その要因のひとつが「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」です。アンコンシャス・バイアスとは、過去の経験や、所属するコミュニティの文化により作られた思考の枷(かせ)のことです。

アンコンシャス・バイアスは、過去の経験則から物事を判断するという意味では効率的に機能しますが、「若手社員」「女性社員」「外国籍社員」といった特定の属性の人たちへのステレオタイプとして機能していることもあり、その場合は緩和が必要です。

サイコム・ブレインズが実施した「職場におけるジェネレーションギャップと『無意識の偏見』調査」では、「シニア層」や「若手社員」といった特定の世代に対して「アンコンシャス・バイアスが社内に存在する」という回答が多く寄せられています。 この授業でも参加者からあげられた「ベテラン社員はITリテラシーが低いに違いない」「若手はプライベートを優先するから会社の飲み会に来ないに違いない」といった様々な偏見を例に、アンコンシャス・バイアスを緩和する考え方やコツについて解説を行いました。

▶参考:「職場におけるジェネレーションギャップと『無意識の偏見』調査」(エグゼクティブサマリー

「異なる世代と雑談する」「違いから生まれるものを面白がる」ことからはじめてみよう

「人生100年時代」という言葉に象徴されるように、定年延長や高齢者雇用の取組みが進むにつれ、職場における世代の多様化はさらに進み、世代間コミュニケーションの問題もこれまで以上に顕著になることでしょう。授業の最後、太田は「異なる価値観・文化・事情などを持つ相手の立場になって考える姿勢を持つことが大切。まずは『短時間でもよいので異なる世代の人と雑談をしてみる』『世代の違いによっておこる様々な事象を面白がる』といったように、自分ができるレベルのことから実践していくことが、世代間ギャップの問題を解消したり、ビジネスの目標達成に向けて多様な人材がゴールを共有することにつながる」と解説しました。そのような意味で、今回の授業のように世代間の問題を忌憚なく議論できる場の重要性をあらためて認識しました。

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